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2012年07月29日

「給紙部 編」

…さて 「虎の巻」初投稿になりますが…w
投稿後も必要なところは修正をしながら
まさにシール印刷の「虎の巻」となるように
作り上げて行きたいと思います。。。
印刷機は基本的な従来型の平圧機と間欠機をもとに
進めて行きたいと思います。

今回は機械の最初にかかる部分「給紙部」周辺について
書いていきます。

「原紙を引っ掛ければ良いだけやん」とお思いの方…
そんな事ない!後々原因になる大事な箇所なんです!

私はいつも印刷を教える際に”口酸っぱく”言うんですがw
「トラブルが起きて、その場で解らない事があれば、
まず最初(給紙)に戻れ!」と

結構ベテランの方でもいらっしゃいますよ
私も幾度か経験したその一人ですから 汗

で!? どうするかと言えば…

まず!出来るだけ原紙をセンター位置へセットする事!
機械にスケールが付いている物もあるかと思うんですが…
「出来れば信用出来ないんで… 自分で測って下さい」
(メーカーさんが信用出来ないのではなくて
ズレたり消えたりしてる事が多いので 汗w)

自分で紙が?mmの時は?mmに合わせてなど
表を作って貼ってみたり、工夫をしてみる事です。
(ついでに給紙側&排紙側も出来ればなお良し!です。
給&排がある程度設定出来れば蛇行ロスも控えることが出来ますからね。。。)

そしてガイドローラーに通して行く訳です。

通常であればガイドローラーは交互に通して行きます。
ゴミ&汚れ(糊残り)は徹底的に取り除く事!!

ここで平圧機ならば”紙押え”だったり
間欠機であれば”バックテンションローラー”なるものが出てきます。

これらは印刷ピッチ(送り)に影響しますから
適正に設定する必要があります。
(結構なんでも同じ!でやってる人をよく見かけます)

120726_123608.jpg

紙押えは押えた際に原紙が折れたりしない程度…
紙によるので、結構難しいかも。。。
印刷の内容にもよるのでなかなか難しいですが…
基本はそんな感じです。 
コレが極端に設定していると、機械をリスタートさせた時など
結構ピッチが狂った状態になったりします。
(ブレーキも関係してくるので… なかなか深いですwww)

もしリスタートでこんな症状が出るのであれば
運転中は同じ動作を繰り返してるだけなので
毎ショットピッチズレが起きている可能性もあります。
(メカでもサーボでも関係ありません)

押え板の部分に板状のスポンジやウエスを巻いたりするのを
見かけますが… 常に掃除が出来ていれば取りあえずOKです。

適正を目と手で感じて!感覚を鍛えましょう♪

そして間欠機のバックテンションローラーですが
印刷の送り量&印刷スピードによってしっかり(そこそこに)
引っ張っている状態が望ましいです。
引っ張り過ぎは原紙を痛めて、最悪はゴミの原因を作りますし
引っ張っていないと蛇行&ピッチ不良となる場合があるでしょう。
印刷機を動かしながら確認するのがベストです!
(機械によっては怪我や手を巻き込む恐れもあるので慎重に!)

次に現在の最新型の機械では蛇行修正なるものが付いているので
無い場合もある”ガイド”です。
(まだまだある場合が殆どでしょうから)

このガイド… 機械に付いている全てを”しっかり”留めると
「糊だらけ!」になります 汗

120726_123633.jpg

コレはまだまだ可愛いもんですが…w
(設定としてはNGです!)

下の写真ぐらいに設定できればベストでしょう♪

120726_123706.jpg

そして留める部分ですが…
全てを留めると大変な事になるので
私は平圧機&間欠機ともに押え&バックテンションに近い部分を留める。
それ以外は排紙側のみ! これで通常蛇行はしませんから大丈夫です。
(印刷の極端な内容だったり紙でなければOKです)

そして最後の仕上げ!?として印刷(運転)しながら再度確認(微調整)すること。
これをしないといけません。今までが水の泡になりますw

動きを止めている状態では紙の流れはつかみにくいですから
必ず低速でも機械を動かして、状態を見る事が大事です。

このような感じで進めて行ければ
ガイドに糊が沢山!!なんてことは無くなるはずですし
印刷もより精度の良い物が出来上がるはず!?ですww

やり過ぎもイケないので、敢えて書いていませんが…
必要によりシリコンなどを吹きかけて見るのも良いと思います。


さて… 印刷&カス上げなどまだまだ関連することは沢山ありますが
今回はこの辺で… 次のお題!?でもフォローしながら
「虎の巻」進めて行きたいと思います。

質問&アドバイスなどありましたら是非お願いします♪


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Posted by ラベルびと at 15:04│Comments(2)”小さな工具箱”
この記事へのコメント

素晴らしい!!
勉強させて頂きます!!

間欠機では、原紙の通し方とインキの出し量が、キモですからね~♪

ガイドの調整は、印刷スピードによってもラインの出方が変わるので、本番のスピードに合わせてから、ガイド位置を決定するようにと教えていますが、全然やってくれません・・・w
で、ほんの少し空かせるっていうのも出来てないから、とてつもない量の糊がたまります・・・ww

とかなんという僕も、結構糊溜まっちゃいますが・・・(^_^;)
Posted by シール屋の息子(丸紀印刷所・専務);金光雅志 at 2012年07月29日 16:56

シール屋の息子(丸紀印刷所・専務);金光雅志さま

その通りだと思います♪ 
なんだか気持ちいいですね~ 流石!話が早いですww

糊がどうしても強い物やスリットが悪い物、送りの量が大きい場合等々… 多少は仕方がない事もありますね。。。

しかし、なかなか伝えるのは難しいですね 汗w
Posted by ラベルびと at 2012年08月01日 23:51
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