素材と再現性

ラベルびと

2011年04月24日 23:45

度々似たようなことを書いているのですが…

レタープレスの網点の再現性について
少しだけ書いてみたいと思います。 

印刷を成立させるには
”版” ”インキ” ”紙” が必要です。
突き詰めていくと圧胴とか版胴とか色んなものが絡みますが…
話が終わらないので大まかに…

その中で最も重要なモノが

”製版”であると私は思います

「印刷は版で決まる!」なんて言いますよね

その次に”インキ”でしょうか…
私の中では結構シビアに選択しています。

紙に関しては”ユーザーさま”の希望がありますから
オペレーターの対応になりますね
引き出しが”幾つあるか”で差がでます。

製版については、CTPの普及でかなり品質の向上が出来ています。
私はドイツ製の版材など数点テストさせて頂いたのですが…
現在ではFUJIの3種類をメインに使わせてもらっています。

網点に関してはやはり”対オフセット”になるかと思うのですが…
全ての条件が揃えば”普通のオフセット印刷”以上の質は期待できます!

オフセット印刷は繊細さが魅力なのですが
一つ間違えると”ぼんやり”した感じになることがあります。

まぁ デザインにもよるのですが…
凸で”ちゃんと”印刷できれば、力強い”訴える”印刷ができるのです!!

実際にFX10(200線)に対しLR(AM175線・FM300線相当)での
印刷(同データ)を試しましたが… 全然LRの方が良かったです
(多数の方に意見を聞いた結果ですので)

私が気を付けているところは…

※ 製版の際には出来るだけ網点が出る設定にすること!
※ 版への”アタリ”は慎重に且つ確実に!
※ インキは定着しやすい粘度にする!(原紙により変わります)

この3つを軸に印刷を行います。

この条件を揃えれば、ベタ印刷でも問題ないですから。
あとは”マージナル”ですね! 宿命です!!

これは圧胴にも大きく左右されます(古くなると印圧が揃わなくなるから)が
私は修正して網点を出します! 

印刷中のテクニカルな面は人の手によりコントロールできるのですが
製版(網点の有無)はコントロールできませんから
最初の打ち合せを大切にしたいものです。

製版に限らず、私たちがコントロール出来ない素材は
最低限探し、用意する必要があると思います。

それが出来なければ印刷の向上は望めませんよね

今後も良い素材を探しながら良い印刷を心掛けたいものです!

…素材が良いと 言い訳できませんから 変なモノはあげれません(爆)

データ上のモノを限りなく望めば
私たちにとって、素材と再現性はとても重要ですね

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